未成年者は取引可能か
中国古銭は人気のアイテムですので、店頭などでの買取のサービスを利用して、自宅にあったものなどを高値で売却することが可能です。この場合、店頭では本人確認のための身分証明証の提示が必要になります。身分証明証として利用できるのは、たとえば本人の顔写真が付いている運転免許証・パスポート・在留カード・特別永住者証明書、その他には健康保険証や住民票などです。
これらの証明証がなぜ必要になるのかといえば、中国古銭とはいっても、古物営業法といわれる法律に定める古物としての取り扱いを受けるためです。この法律のなかでは相手方の住所・氏名・職業および年齢を確認するとともに、さらに加えてこれらの個人情報を記載した書面の交付を受けることなどが必要とされています。
未成年者の場合も取引自体は可能ですが、別に親権者の承諾書が必要となります。書類に不備があると残念ながら買取そのものができなくなってしまいますので、その点には注意が必要です。
プレミア価格の付いている中国古銭とその特徴
中国の貨幣の歴史は古く、銀貨や銅貨など紀元前から利用されていました。形状も四角の穴が開いた五銖銭や貝殻で作られた貝貨などさまざまで、現在は中国古銭として人気があり、歴史的価値が高いため高値で取引されることが比較的多くなっています。プレミア価格の付いている中国古銭には、刀の形状をした「刀幣」があります。
サイズは１５センチ前後のものが多いですが、切りだしナイフのような形をしているため、一見して古銭とは分かりにくいことが特徴です。ただし、中国古銭のもう一つの特徴に模造品が多いことが挙げられます。購入する場合は鑑定書や証明書が付いているものを選んで購入することが大切です。また、主に清朝時代に流通していた「銭貨」も人気が高い古銭で、市場に出てもすぐに取引されてしまいます。特に、銭貨のなかでも鉄で作られている「咸豊通宝」はプレミア価値も高く、めったに市場に流通しない珍品として中国古銭マニアから注目されています。